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「フライフィッシングのティップス&トリックス」

 〜 By アレックス前田 〜 

私自身がフライフィッシングをする中で思ったこと、気が付いたこと、役にたったことなどをご紹介したいと思います。

1.「虫を捕まえたら…」
2.「フライを変形させよう」
3.「ストマックポンプ」
4.「空っぽのストマックサンプル」

「虫を捕まえたら…」

釣り場にて何か魚が捕食していそうな昆虫を捕まえたらまずどうしたら良いでしょう?
一匹目の魚を釣ってストマックサンプルを見たら沢山の同じ種類の昆虫が出てきました。 さてどうしましょうか?

まず、最初にするべきことは、その虫のお腹の下の部分を見て見ましょう。たとえば、カゲロウを捕まえたらお腹の下の方(背中の方とは逆)を見ましょう。そしてその色を基本にするのです。その色こそ魚から見える色です。魚には背中や頭の色はあまり良く見えません。
この色を基本にフライを選択しましょう。あとは形と大きさです。 似たような形で、同じような大きさのものを選べばとりあえず釣りになります。 これこそマッチング・ザ・ハッチです。
たとえ虫の種類や名前を知らなくても、これで十分あなたはストリームサイドの観察からフライを選択し、魚を釣るということになるのです。 虫を捕まえたら逆さにして(または下からのぞいて)お腹の色を見て見ましょう。


「フライを変形させよう」

釣り場に着いて水面を観察していると、ハッチ(羽化)したてのカゲロウの亜成虫(ダン)が翅をヨットの帆のように立てて漂っています。何とかそのダンを捕まえてみると体長約1cmで黄緑色の腹部をしたカゲロウでした。フライボックスから黄緑色のボディをした#18のドライフライのスタンダードタイプを選びキャストしたところ魚は全く反応してくれません。 相変わらずフライのすぐ横を流れている本物のダンを食べています。こんな時あなたはどうしますか?
ハックルの下の部分をニッパーを使って短くトリムしましょう。 こうする事によりフライはボディ全体を水面に付けた状態で浮くという姿勢に変わります。この状態は羽化したばかりのダンが腹部を水に付けたまま(足とテールで立つという形ではなく)立っている状態をより良く模す事が出来ます。
このようなちょっとした変形により、とつぜん魚が食いつき始めたという事が良くあります。是非試してみてください。


「ストマックポンプ」

魚が何を捕食しているのかを調べるために、胃の内容物を取り出すときに使うのがストマックポンプです。 細いプラスチックのチューブにゴムの丸い吸出し器が付いている物できっとフライショップで見た事があるでしょう。ストマックポンプで採取した内容物のことをストマックサンプルと呼びます。
私は極力確認のためにストマックサンプルをとるようにはしているのですが、なかなかどうして良く忘れてしまいます。魚が何を捕食しているかを知る事により、正しくフライを選択できるようにする訳です。 正しいフライを使う事は、より多くの魚を釣る事につながるはずです。しかし、ちょっと逆説的ですが、ストマックサンプルを採取するためには、まず最初に一匹を釣らなければならないわけです。魚が何を捕食しているかを見ることなくフライを選択し、それで釣る事になります。 はれてそのフライで魚が釣れた時、私は思います。「このフライで釣れたのだから、このフライが正しい選択であるはず。これ以上魚に苦しい思いをさせてまでストマックサンプルを取る必要があるのか…?」と。自分の選択が正しいことを確認したいという気持ちも沢山ありますが…、 きっとこれが良く忘れてしまう原因ではないかと思っています。
マルティプル・ハッチと言って、数種類の水生昆虫が羽化しているとき、往々に魚はどれか一種類だけを偏食している事があります。こんなときには私はストマックポンプのお世話になります。


「空っぽのストマックサンプル」

なにやら魚がライズをして捕食しています。あなたはその魚が何を食べているのか確認するためにストマックポンプで胃の内容物を調べてみます。 しかし、何回やっても何も出てきません。一体どういうことでしょうか?
ストマックポンプのチューブの直径は約8mmくらいです。ここを通り抜ける事の出来る内容物にはその大きさに限りがあります。 このような時はチューブに入らないくらい大きいものを捕食している可能性があります。
私の経験でも、フックサイズで#14くらいの大きなアントを捕食していたということがあります。たまたま持ち合わせていた単眼鏡で魚のライズを観察していたら水面でもがきうごめく真っ黒の特大アントを見つけました。 その直後そのアントはトラウトの口の中へと吸い込まれていきました。言うまでも無く私はすぐに#14のパラシュートブラックアントを結んでキャストしてそのトラウトをキャッチしました。


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