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2004年モデル ロッドインプレッション

AFFTAフライフィッシングExpoインデンバー

2003年9月4日〜6日の間、コロラド州デンバーでAFFTAの主催でFFR World Trade EXPOが行われました。 今回で6回目のショーで、以前はソルトレイクシティーが会場であったが、昨年からデンバーで行われています。 世界各地からメーカー、ショップ、ガイドそして多くのエキスパートが、ここに集まってくる事で有名です。 一般の人は入る事が出来ないのですが、昨年の入場者数は、4000人を越えたとの事でした。日本からも、幾つかのブースが出ていました。 今後、もっと多くの日本のフライ関係の企業が、アメリカマーケットで活躍して欲しいものです。 さて今回は、ロッドのテストレポートをFFFのインストラクターの資格を持つ加藤美(かとう よし)さんにして頂きました。 レポートは、本人の強い希望により、表現等を変えていませんので何かありましたら、下記のメールアドレスまでお寄せ下さい。
kato@ardentfly.com

テスト方法
金・土曜日と2日間、ショーの開いている間は休む間もなくロッドを振り続けて、30本あまりの新製品を振った。 キャスティングのスペースが開くのを待つ時間もあり、ほとんど目一杯のテストであった。 全部のラインアップはとうていテストすることができないから、5番の9フィートと3番の8フィートかまたはそれに準ずるロッドにかぎった。 つまり、トラウトのロッドである。おおよそシリーズのロッドの傾向をつかもうという試みである。 簡単なインプレションであり、間違いもあるかもしれないので、お望みの方はもっと詳しい評価テストなどを参考にされることを勧める。
わたしのテスト方法といって特別なものではなく、ごく一般的にもちいられているもので、まず20〜40フィートの近距離、40〜60フィートの中距離の常用範囲で、 ループの作りやすさや振った感じをみる。どれぐらいの距離でホールなしのフォールス・キャストができなくなるか。 ホールした場合はどうかと、ロッドのパワーをどうやって設計しているかをみる。 実釣のことを考えながらキャスティング・ロッドとしてはどうか、というようなことをみる。 そして最後に、ラインを全部引き出して、今回は90%ぐらいの力でフルラインを3度ほど試す。 もう一度ラインを収納しながら、中距離から近距離とキャストして終わる。処々の都合で10分ほどのものである。

キャスティング・ポンド
なによりも驚いたのは100フィートの水が張ったキャスティング・ポンドが2面あることで、バックキャストのスペースも80フィートぐらいはある。 中央には人工芝のキャスティング・ステーションが30cmぐらいの高さで鎮座している。 タープのプールは、20・40・60・80・100フィートと両脇には距離がマークしてあり、プールの端が100フィートである。 キャスティングのエリアは全体で、長さ180フィートの幅50フィートはあるのだから、楽に4人ぐらいが同時にフルライン・キャストができるだけの幅もある。 屋外でもこのスペースを作るとなれば大変なことで、ましてや屋内では贅沢を通り越えたスペースのとりかたである。 フライのショーといえば、普通は80フィートぐらいに水を張ったプールで、90フィートというのは長い方だ。 しかし、ここでは100フィートともっと長い。

最新のロッドの傾向
いずれのロッドも、フルライン・キャストでは5番で90フィート、3番で80フィートは軽くクリァーした。 唯一、ラミグラスの3番のグラスのロッドが75フィートぐらいと、ロッドの性格上少しきびしかったが、これだけ飛べば十分のパワーがあるといえる。 これからいえることは、どのロッドも飛ばすことには十分すぎるパワーがあるといえるが、釣趣ということをないがしろにしているといえる。 どのロッドも簡単に、5番で90フィート、3番で80フィート、は飛ばせるというパワーが必要かどうかというのは、実釣では問題になるところであろう。 これはエンドユーザーの要求するところであるのだから、一概にメーカーばかりを攻めるわけにはいかないが、ロッドの素材の性能に振り回されているというか定見のなさがなせるところであろう。

1番手オーバーな設計上、近・中距離では飛ばすという性能ではほとんど問題がないが、硬くてこのロッドで釣って面白いかというのが半分はあった。バランスの悪いのもあり、重たいものなど(値段の問題もあるが)、パワー競争の弊害もあるのだろう。

しかしながら、近年のパワー競争からロッド本来の釣るということに立ち返り、パワーにプラスしたデザインがなされたロッドが、かなり見受けられたのはうれしい。 Gルーミス・ウィンストン・スコットなどが、パワーだけではないものを見直し始めたように見受けられる。



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