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ロッドインプレッション#6 〜 グレイ(Greys)、ハーディー(Hardy) 〜
グレイ(Greys) GRX 5/6 9フィート 上代価格130ドルと値段的にはエントリーレベルのロッドだが、なかなかどうしてこのエントリーレベルは最近では値段だけでは評価できない乱戦模様で、 選択の幅が広がってうれしい限りだ。 価格破壊のロッドはエコーやTFOだけではないという発見で、テスター冥利に尽きる時代である。 Greys Platinum Line #5を乗せてのテスト。ラインが軽すぎたら#6に代えるから言ってくれと、イギリスなまりの担当者は熱心に勧めてくる。 実はアメリカでも売り出していなくて、これから売り出すので、評価するものがいない。 とにかくこの熱心さは、しばらくわたしなど忘れていたもので、イギリスなまりとあいまってすがすがしさすら感じる。 しかし、ロッドの作りも性能もとても130ドルのロッドとは思えないもので、非常に値打ちなものだ。 エコーやTFOとは違った、今流行りのアクションではあるが、うまくまとまっている。 さもありなんというのは、設計者のグレイ氏自身がイギリスのハーディーのロッド・デザイナーから独立し興した会社であるという。 その後紆余曲折があり、数社の売却を経て、またハーディーの一部になったということであるから、 ディープグリーンのコズメティックなディテイルはうまいはずで納得した。 さて、試投してみると、今流行りのアクションで少し軟らかめのミディアム・アクションではあるが、近・中距離からロングキャストまでスムースにキャストできるのには驚いた。 バランスも悪くはない。ハーディーの一部と聞いて、ペナペナのロッドを想像したのだが、やはり時代には逆らえないというか、 ウェスターン・アクションになっているのには感心した。 2年ほど前にハーディーのロッドを振った時には、相変わらずのアクションで、これではアメリカで売れるはずはないと思ったものだ。 わたし自身がハーディーのスマッグラーを所有しているので、ハーディーに対する愛惜の念は人一倍あるのだが、ハーディーのアクションではアメリカでもここ西部では売れるわけがない。この担当者も今までなぜ売れないのかわたしに質問してくるので、プロに素人のわたしが講釈を述べてしまった。単純に言って、風がイギリスよりもアメリカの東海岸よりも、このアメリカの西部では強いということ、世界的に有名な釣り場が西部にあり、ロッドメーカーもこの西部に集中したという歴史からくるものである。 このロッドに記された5/6用のライン表示は、過去では5番か6番のラインのどちらでもいいという曖昧な表示で、安物には必ずこういう表記の仕方があった。 しかし、今回何本かのロッドでこいう表示がされていたが、現在ではこの表記も意味にあるものに変わったのかもしれない。 というのは、ほとんどのロッドが1番手上のパワーがある現在では、ただ単に5番と言うだけでは、 正確にロッドの性格を表していないというおそれがある。近中距離では5番のラインでいいが、遠投などでロッドにラインの重量を乗せたい時には、 6番がいいという表示と理解してもいいはずだ。これは5/6という表記を、積極的に評価した方が時代には合っていると思う。 Premium 5wt 9feet ラインはGRXと同じラインを使う。 こちらはグレイのハイエンドのロッドではあるが、アメリカの価格では中級クラスである。作りはGRXと同じくいい。 しかし、こちらの方がなぜかミディアム・ファストでも硬めである。近・中距離と無難な操作性で、遠投も90フィートは軽く飛ぶ。 ただ、このような性格のロッドは市場に溢れているので、グレイのロッドでなければという積極的な評価はくだしにくい。 充分に値段だけのことはある値打ちなロッドではあるが。 ハーディー(Hardy) ハーディーのロッドはアメリカではあまり人気がない。 今まではそうであったが、今年からコートランドが新たにアメリカでの営業をしているので、その傾向に変化が出てくるのか。 不人気を物語るように、ショーも後数時間で終わるというのに、 ロッドを振りたいと頼んだら、誰も頼んだ形跡がないようにリールが用意してなかった。 しかし、リールを用意して、親切にも投げにくいだろうとグリップのビニールをカッターでわざわざ切って、コークを露出して渡してくれた。 感謝感激といったところだ。 Hardy Gem Smuggler #5-9feet 6pcs 従来の7本つなぎのスマッグラーとはまったく違った性能になっている。 8フィート少々の長さから9フィートと現在のトラウトの釣りが要求するスペックになっている。 長くなってフル・フレックスから少し柔らかいミディアム・ファストになり、実用的になった。 近・中距離から遠投まですべてを犠牲にすることなくカバーできる。キャストも楽しいが釣っても楽しいロッドであろう。 ただ少し重たく持ち重りがするのが難であろう。作りはハーディーらしいクラシックな作りで、いいフィニッシュとともに所有するものの心をくすぐる。 コートランドとダイヤモンドバックスは時間がなくテストできなかったのが、残念。 クラブのキャスティングポンドでは振る機会があるロッドでわたしの好みではないが、ショーのポンドで同じ条件でテストするとどうなるか、 試してみたかった。 最新のコラム: シムスの飛躍 過去のコラム: 2004年モデル ロッドインプレッション
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