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 〜 知っ得コーナー 〜 

フライフィッシングを楽しむ秘訣その1: 虫を知る!
フライフィッシングを楽しむ秘訣その2: 釣り場に着いたら…
フライフィッシングを楽しむ秘訣その3: 川を読む!



フライフィッシングを楽しむ秘訣その2:
釣り場に着いたら…

釣り場に着いてまず考えるのは「最初に結ぶフライは?」「ドライ(1)浮かせて(2)釣る? ニンフ(3)ウェット(4)沈めて(5)釣る?」「リーダーやティペットの長さは?」など様々です。 過去の経験や、はたまた当てずっぽうで決めてももちろん構いません。 フライフィッシングはとても自由な釣りです。
しかし、よりフライフィッシングを楽しむためには…?
沢山釣れた方が楽しいと思いませんか?
一匹でも多く釣るためにはやはり正しいタクティクスでトラウト達 に挑むべきではないでしょうか?

「釣り場に着いたら…」(今回は川を釣り場として説明します)
一に観察、二に観察、三四が抜けても、五に観察。 しつこいですがとにかく現場の観察が重要です。これが後に大きく釣果に影響する事は間違いありません。

「川辺に立ったら…」
川辺に立ったらまず自分の周りを観察しましょう。 空中を飛び回っている虫はいますか?虫がいたら一番多く見られるものを捕まえて見てみましょう。 それはメイフライ(6)ですか?カディス(7)ですか?大きさはどれくらいですか? 何色ですか?虫をひっくり返してお腹の部分の色を見てください。 何色ですか?(この色は大変重要です。 なぜならこの色こそトラウトが水の中から見ている色なのです)川辺の草木をウェーディングスタッフで叩いてみてください。 虫が飛び始めましたか?それらも捕まえて観察してください。(カディス(7)は葉の裏などにとまっている事が多いのです)色と大きさを確認してください。 川辺の石や木の枝などに虫の抜け殻は ありませんか?ストーンフライ(19)は陸上羽化がほとんどなので抜け殻を見つけたら羽化して成虫が活動しているはずです。 足元を見てください、アリ(8)バッタ(9)などの陸生昆虫(10)が活発に動き回っていませんか?
さあ、これだけでもフライを選ぶ指標が出来ました。 すぐにでもフライを結んでキャスト… といきたいところですがもう少しそのウズウズする気持ちを抑えてください。

「川に入ったら…」
次に川に入ってみましょう。 川辺で水が巻いているところや枯葉が溜まっているような所を探してください。 そこに何か昆虫は見つかりますか?流された陸生昆虫(10)はいませんか?抜け殻や脱皮に失敗した昆虫などは見られますか? それらは今現在水中で活発に羽化を行っている水生昆虫(11)であることが多いので、そのままフライチョイスに結びつく可能性があります。

水量は多いですか?少ないですか?川辺の石を見てください。 石に横線があるのが見えれば今日の水位は近い過去よりは低いという事です。 線が見えなかったり、川辺の草木が水に中に入っていたりすれば増水しているという事です。 水は透明ですか、濁っていますか?雨の後や放水の後は濁る事が多くあります。雨の後は陸生昆虫が水中に流されている事が多くテレストリアル(12)系のフライパターンが活躍します。 透明度があれば魚は活発に動きますが、濁っていれば鼻先に来た餌しか捕食しない事が多いのです。 水温を計ってみましょう。 トラウトが活発に動き回る範囲内の水温であれば多少増水していても積極的に水面のドライフライ(1)にもアタックしてくるでしょう。 反対に増水している上に濁っている場合、ニンフ(3)ウェット(4)を使って水中を攻めるほうが効果的でしょう。 水位が下がっていて水温が高ければトラウトは水深のある所や石影に潜みます。

「川底の石を拾ってみよう」
さて、次に水中に沈んでいる石をいくつか拾って裏側を見て見ましょう。 この時、なるべく素早く石を水から出してください。動きの早いストーンフライニンフ(13)などの水生昆虫はこの時に逃げてしまいます。石の裏に何がいますか?メイフライ(6)のニンフが這い回っている事でしょう。 何種類か見つけたらその中で背中の部分(将来は根が生えてくる部分:ウィングケース)が濃い茶色などになっている種類を見つけましょう。 これはもうじき水面目指し羽化する時期が迫ってきているという証拠です。このニンフを模したメイフライニンフ(14)パターンやそれのイマージャー(15)ダン(16)パターンなどはすぐにそのままフライチョイスになります。 カディス(7)は見られましたか?カディスの網状の巣や筒状の巣は見つかりましたか?巣を開けてみて中にラーバ(17)がいれば羽化はまだですが、ピューパ(18)になっていれば羽化が始まっているか、 若しくはもうすぐ始まります。旺盛的に動き回るストーンフライニンフ(13)は見つかりましたか? ストーンフライは背中とお腹の色が違うことが多いので必ず確認してフライの色とマッチするようにしましょう。

「フライチョイス」
これで今の川の状況がだいたい把握出来るはずです。なんの昆虫が活発に生息しているか?どんな虫の羽化が近いか?水温・水流などの水の状況からトラウトの活性度も推測できます。 これらの情報を元にフライをチョイスして釣る、 これこそ「マッチング・ザ・ハッチ」です。 ここで重要になってくるのがフライの選び方です。人間から見てフライが本物の昆虫にそっくりでもトラウトにも同じように見えるとは限りません。フライのチョイスは正確な形よりも大きさと色が最も重要だと言います。トラウトにとってのフライの形はシルエットが重要で昆虫のディテールにはこだわる必要は無いようです。一つ覚えておくといい事はフライの色は水に濡れると多少濃い色に変色するという事です。もし、情報に乏しい場合はアトラクター系のフライをサーチングパターンとして使って探っていくのもひとつの方法です。

もし、時間的に余裕があれば採集ネットを水中に設置し、ある程度の時間採集することにより流下しているトラウトの捕食対象を正確に観察する事が出来ます。 また、一匹目を釣り上げた時、ストマックポンプで胃の内容物(ストマック・サンプル)を確認するのも手です。この時気をつけなければならないのは何も採取できなかったときです。 そういう場合、そのトラウトは本当に何も食べていないか、それともポンプに入らない大きさの大型水生昆虫などを捕食している可能性も否定できません。大型ストーンフライニンフ(13)ドラゴンフライニンフパターンなど(20)を試して見るのも手です。

このように釣り場は色々な情報を提供してくれています。 それらを収集し、分析する事により自分の中での「今日の釣りの攻略法」がおのずと出来上がっていき、 それで釣果が上がればこれまた喜びは倍増です。 なぜなら、その推測は正しかったという証明なのですから。



リンク

(1)ドライ
(2)浮かせて
(3)ニンフ
(4)ウェット
(5)沈めて
(6)メイフライ
(7)カディス
(8)アリ
(9)バッタ
(10)陸生昆虫
(11)水生昆虫
(12)テレストリアル
(13)ストーンフライニンフ
(14)メイフライニンフ
(15)イマージャー
(16)ダン
(17)ラーバ
(18)ピューパ
(19)ストーンフライ
(20)ドラゴンフライニンフなど

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