| フライフィッシングのAFO | |||
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『フライフィッシャーの輪』 〜 第1回 〜
最初に紹介する方は、ロサンゼルスのフライショップで、たまたまお会いして、その後ニューヨークに、転勤になった国田さんです。国田直人 (くにた なおと) 42歳 ニューヨーク在住 家族構成 5人 ―アメリカに来る前に住んでいたところは? 横浜市神奈川区の浦島丘というところです。もう転勤(海外赴任)はないだろうと思って、マンションを買いました。結局2年半ほど住んでアメリカ転勤となり、ローンだけが残りました。今は人に貸していますが、時々一体誰の為に買ったのか?と思うことがあります。 名前からして浦島太郎伝説の場所らしいのですが、国道1号線の側で、今ではまったくその面影はありません。 ―アメリカでの在住年数は? ロスに3年半とニューヨーク(ロングアイランド)約1年です。 ―アメリカ以外の海外勤務は? カナダのトロントに5年間いましたが、そのときはフィッシングの 経験はありませんでした。家近くの川で、毎年10月サーモン遡上が見られ、ドラグを“ギーギー”いわせながらフライマンが川を走っていました。本当に走っていたのです。きっと大物がかかって、ばらしたくない一心で走っていたのでしょう。当時はその慌てぶりを面白がって見ていたのですが。今思えば、彼の気持ちが良く分かります。あのころからフライをやっていればと悔やむばかりです。 ―フライフィッシングの経験は? ほとんどアメリカにきてからですので、5年ぐらいです。その前はルアーフィッシングを4年くらい。ルアーにもずいぶんはまりました。どちらも渓流のみです。渓流を歩きながらポイントを探って釣るのが性に合っているようです。 ―日本でのフライフィッシングの経験は? 日本を離れる少し前に会社の先輩に教えてもらいながら、数回やりました。ルアーをやっている時に横でフライで釣っているのを見て、「フライの方が全然釣れる」ように見えたのですが、いま思えば錯覚だったかもしれません。(笑い) ―誰かに習いましたか? 前述した会社の先輩(この人は海・川、魚の種類を問わず釣りなら何でもやる人で、釣り道具にベンツ1台分つぎ込んだと豪語していました)に教えてもらいました。ただ、この人はキャスティングよりも何故か“あわせ”を重視する人で“あわせ”が遅くて怒られてばかりいました。それからはレッスン用ビデオテープを買ったり、あとは嫁さんにビデオカメラでキャスティング姿をとってもらったりして独学でした。 今年はそれでもキャスティングのエキスパートと呼ばれる人(二人)にみてもらう機会があり、色々なアドバイスを頂きました。目からうろこが落ちるみたいで、その後、自分で言うのもなんですが、少し上手になったような気がします。特にライントラブルが激減したのは釣果向上にもつながり本当に良かったです。機会があれば、本格的なレッスンを受けてみたいと思います。 ―釣りの回数はどのくらいですか? 家族の許す限りはなるべく多くですが、ロスに居たころは、月平均3回くらいかな? ニューヨークでは、今年の春からはほとんど毎週末でした。6月には金曜日の夕方5時に会社を飛び出して2時間程度の夕まずめ狙いもしました。シーズンが短いせいもあって「いま釣らんと、魚が俺を待っている」と捨て台詞を家族に残して、そのせいでヒンシュクもずいぶんかっています。 ―今までで一番印象に残っている川や場所としては? LAから北へ5時間ほどのキングスキャ二オン公園内のキングスリバーと、6〜7時間ほどのマンモスマウンテンのサンホワキンリバーです。どちらも山岳渓流で、釣っていて本当に気持ちがいいです。 ニューヨークでは、有名なCatskillにまだ行く機会がなく、よく通っているのはコネチカットのFarmingtonです。 ニューヨーク近郊は、LAのような山奥というのではなく川が街中を流れていたりしてアクセスは楽なのですが、渓相とかはいまいちです。 Farmingtonも街中を流れていますので、川の雰囲気はそれほどでもないのですが、テールウォーターで水温が年中一定していて、真夏でも真冬でもドライで釣れます。ハッチする虫も季節によって様々で、フライパターン、ロッドを含むシステム、キャスティング方法の選択等、釣りそのものが非常におもしろ川です。その中でもTMA(Trout Management Areaつまりキャッチ・アンド・リリース区間)は、魚(ブラウンが主で、他にレインボウそしてサーモンと呼んでいるがサイズはブラウンよりも小さい魚)はたくさんいるのですが、プレッシャーも高くなかなか手ごわいです。 プールが主体になるので、ここでは定番の、#22〜#28のBWOや#22のマイクロカディスを3,4番ラインと9X、10Xティペットの組み合わせでダウンクロスで完璧なドラグフリーで流さないとなかなか釣れません。と言うといかに難しいかお分かり頂けると思います。 たぶん毎日通っているだろうと思われる地元のおじいちゃんたちが、この定番システムでまったく釣れない私の横でがんがん釣り上げていて、ずいぶん悔しい思いをしました。当然ボウズになる人も多く、私も昨年は何回かボウズになりました。今年は、初春(3月)の雪を掻き分けて行った釣行以外は、最低でも1尾は確保してなんとかボウズをまぬがれています。 ―記憶に残る大物は? 特に大きさにこだわっていませんし、数がたくさん釣れたからといって、大喜びした記憶もありませんが、自分で選んだフライで、狙ったとおりに釣れた時は、とてもうれしいです 。私の記憶に一番残るのは、川の表情でしょうか。 ―気に入っているロッドやリールは? 正直、気に入っているロッドやリールというのがまだありません。ロッドについては川の状況によって求められるものが変わるので、すべてを満足するものは無いような気がします。まだフライ歴も浅いので、色々なロッドを振ってみてロッドの広がりみたいなものを感じていきたいと思っています。旅行に行った時などは、レンタルロッドを借りて試すのも良いかなと。レンタル料も安いですし。 短いフライ歴の中でも私なりのロッド変遷を説明しますと、初めは日本で4継ぎのダイワの安いロッドを購入しました。その後はオービスのスーパーファインを使いました。フライをはじめ日本の雑誌からが多く学んだせいか、8フィート以下のスローアクション系のロッドが良い信じていました。初めLAでよく通っていた川が、日本の川のように木々に囲まれた小渓流で魚サイズも15〜20cmくらいがアベレージだったのでうまくマッチしていたと思います。日本で毎年1回くらい渓流でフライをする機会があります。今年も10月に自然渓流系の管理釣り場(うらたんざわ)でヤマメ・イワナを釣りました。こういった小型の魚を相手にすると、日本でスローアクション系が受け入れられる理由が分るような気がします。 ところが、その後LAでもNYでもそこそこ幅のある川や、木々が少ない川(Hot Creekなど)つまり風の影響が大きい川で釣る機会多くなりました。あと、ドライだけでなくニンフで釣る場合も増えてきました。魚も30cmを超える魚が釣れることもしばしばになりました。こうなると、そこそこ距離を飛ばす必要がでてきたり、タイトループで風に負けない投げ方をしなければなりません。 そこで、最近は9フィート近いファーストアクション系の方が良いと感じるようになってきました.今はセージのSP(8フィート9インチ4番)をメインに使っています。(この間折れてしまい、現在修理中ですが) 来年は9フィートの4番か5番のファーストアクションのロッド(セージのXPかスコットのS3かA2?)を使ってみたいなと思っています。 リールですが、ロッドに比べるとそれほど思い入れはありません。大型の魚をドラッグ使って釣る機会などほとんど無いので、とりあえずラインが格納できれば良いかなと思っています。2〜3日連続して釣ると結構腕が疲れるので、軽めでしかも丈夫なもの(よく落としたり、転んだりして岩にぶつける)が基準かな。ラージアーバータイプの方が巻き癖がつかないと聞いていますので、今度購入してみようと思っています。あと、安いもの。リールも値段の違いがほんとうに大きいですよね。 まあ、フライ歴も短いのでロッドにしろリールにしろ、まだまだ試してみたいという感じです。ゴルフと同じで自分の技量不足を棚に上げて道具に走る傾向にありますが、これも楽しみの一つと開き直っています。 ―タイングはしますか?また特に今気に入っているフライとしては? 初めに買ったビデオテープで、タイングをしないのはフライの楽しみを半分しかしらないと同じだみたいだと言われたので、初期の段階から道具を買って巻いています。と同時にコマーシャルフライも良く買います。 昨今のコマーシャルパターンのバラエティーの多さには目をみはるものがあります。値段も手頃になってきていますし。自分で巻くと技量上やはり単純な構造になるので、種類が限られてしまいます。 「おお!これは釣れそう」みたいな思いをはせながらコマーシャルフライを選ぶのも捨てがたい楽しみですよね。 今気に入っているのは、CDCを使ったフライです。CDCのコンパラダン、スパークルダン、イマ-ジャーなど。こんなに簡単に巻けて良く釣れるパターンをもっと早く何で気づかなかったのかと後悔するくらいです。 ―日本とアメリカのフライフィシィングの違いを感じるとしたらどんなことですか 日本よりもアメリカでのフライ経験が断然長いので、正確に違いを述べる自信が無いですが、一番の違いはアメリカの方が手軽にできるし、人も少ないことかな?車で1〜2時間走ればそれなりの渓流に行けますし、州によっては年中オープン。日本だど住んでいる場所にもよりますが、都会だと近場の週末はすごく混んでいましたから。こちらだと、午後からちょこっと行って帰ってくることもできます。 あとは、ロッドのところで紹介しましたように、釣り場つまり川や魚の状況の違いによって、道具、システム等の求められるスペックみたいなものが違うような気がします。 ―NYのフィシングライセンスの料金は? 居住者ならばシーズン$20です。ちなみにシーズンは3月1日から9月30日までが原則で場所によって10月15日までオープン。水道局管轄の川では水道局発行の許可証がライセンスとは別に必要です。許可証の取得は無料ですが、取得のためにNYのドライバーライセンスが必要になるので、NY州居住者でないともらえないと思います。ロングアイランドにはこの他に、$12払って4時間1区間(30メートルくらい)を借りきる管理釣り場みたいなところもあります。魚はたくさんいて良く釣れますが、おもしろいところが5〜6区間しかなく早いもの勝ちなので、早朝3時くらいから管理場で待たなければなりません。 ついでにコネチカット州では、非居住者のライセンス料が年間で$40です。シーズンオフが無いので(もしかしたらTMAだけかもしれませんが)、寒いのをがまんできれば真冬でも釣りができます。Farmingtonで昨年は11月末が最後で、翌年(つまり今年)の3月のまだ雪がたくさん残っている時に行きました。情報によれば真冬でもドライで釣れるとのことですが、私が行った時はまったくライズもなくニンフでかすかに数回当たりがあったかな?程度でぼうずに終わりました。来年は、初春に再チャレンジして今年のリベンジをしたいとひそかに願っています。 ―日本に帰ってもフライフィシングは続けますか? もちろん続けけたいと思っています。ただいつ帰れるか分かりませんが。 ―家族の中でフライフィシングをしているお父さんの立場は如何感じていますか? 仕事以外に趣味を持っていることは暖かく受け入れられていると思います。三人の子供のうちの一番下の息子が、お父さんについての作文と絵を書いたのですが、フライを巻いているところを書かれてしまって、それが学校の壁に貼られていたのは少々恥ずかしいきがしました。 昨年秋に渓流で転んで足を捻挫してしまい数週間ほどギブスを付けたり、今年の初春には、小さいダムに落ちて頭から水びたしになったので、怪我だけには気を付けるように嫁さん・子供からしつこく言われています。 奥さんにもひと言お願いしました: ―ご主人の趣味としてのフライフィシングには如何思われていますか? 私自身でやる気はありませんが自分の好きなものに熱中して一生懸命やっているのはいいことだと思いますので反対はしません。ただ一人で出かけていって危ない事態も経験していますの でそれだけは心配ですが。できれば誰か一緒に行って頂けると心強いのですが。 〜これは私のワイフも常々言っております、くれぐれも熊と怪我には気をつけてな。〜 最新のコラム: フライフィッシャー黒須幹様 過去のコラム: フライフィッシャー国田直人様 |
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