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ボブ爺さんの独り言
〜 『雷』 〜
先日、妻と二人で川にウェーディングして夢中でロッドを振っていたら突然頭の上で何かが光った。見上げると空が暗くなり雷が鳴り出したのだ。周りを深い森に囲まれた峡谷の川とは言え、こんな状態まで我を忘れていたのかとびっくりした。そこは近くに幾つかのキャンプ場があるので、少し離れた所で10人ほどの人たちが子供づれで釣りを楽しんでいた(ルアーの人が大半だったと思うが)。ピカッ!ドカン!と同時にその釣り人たちは、まさに蜘蛛の子を散らすようにいなくなり、私たちもつられる様にロッドをしまい、あたふたと車にもどった。雨も次第に強くなり、残念ながら今日はこれまでと諦めてホテルに戻った。
翌日、今度は一人で別の川でロッドを振っていると、また雷が鳴った。前日と違いここは平地のなかの川、雷の光も音も昨日とは段違いに強烈だった。肝が冷える思いだった。今日は朝からまあまあの釣果だったので、素直にロッドをたたんで帰ろうとすると、70歳近い白人のおじいさんが『川の近くは大丈夫だよ!』と言ってのんびりと私の隣でロッドを振っている。4、5人のグループで来ているらしく声を掛け合いながら帰る様子はまったく無い。そんなはずは無いのだと思いつつ、急ぎ足で駐車場までの緩やかな坂道を登る。昨日と今日どちらの反応が正しいのか、頭の中で考えがまとまらない。次々に色々な考えが浮かんでくる。大丈夫なら両日共にあと4,5匹は釣れたかも知れない、中断したのが悔やまれる、しかし雷に打たれて死ぬのは真っ平である。それより気になるのは、妻がこの雷の中、ホテルの部屋で、一人で待っているのだ。
いつもは優しい彼女が、私のことを心配するあまりに、今この頭上で轟いている雷より怖い竜神様に変身するのは何としても避けなければと…、車を猛スピードで走らせていたのを想像して頂けるだろうか?
後日調べた雷の対処法:
インターネットで色々調べてみた結果では、最もリスクの少ない対処法としては車の中にいる方法でした。しかし、管理釣り場などでフライフィッシングを楽しんでいる以外、どうしても車からかなり離れてしまう事が多いでしょう。そうなると幾つかの安全策のうち、それぞれの条件下で最もリスクの少ない方法で対処するほかありません。
安全な場所としては自動車・電車・本格的な建物・避雷針のある山小屋などがあげられますが、例えば雷がもう自分の間近で起きて車に戻れない場合など。
1)高さ4メートル以上の木を見つけ、その木の高さを半径とした円内に入り全ての枝や葉先から2メートル以上(側撃雷*に備え)距離をおいてしゃがむ。
2)電線の真下は安全。その電線までの高さの2倍の幅までは安全である。もし電線の鉄塔の場合、その鉄塔から2メートル以上離れる。
3)4m以下の樹木の近くや森の中の場合、樹木に落雷しそこから被雷する危険がある。できるだけ遠ざかり姿勢を低くする。
4)山頂は落雷しやすいので斜面(中腹)に降りて姿勢を低くする。
5)高い物のない平原の場合、ロッドはたたんで窪地や低いところで姿勢を低くするか、寝そべる。
6)岩場は他のところに落雷があってもその雷電流が流れてくる。岩場から速やかにはなれる。
7)テントは落雷しやすいので避難するか、テントから離れて姿勢を低くする。
8)どんな場合でも、ロッドを長いまま立てて持っていると、自殺行為になりますので、雷が鳴ったすぐにたたむ。
雷の対処法はそれ自体で一冊の本になるほどですが、小生は以上のような事を踏まえて今後行動する事にします。
*側撃雷
落雷を受けた物や人の近くにいると、その近くの人にもさらに放電が移ることを、側撃雷と呼びます。大きな木の下で雨宿りをしているときなどに起こります。雷による死傷事故は側撃雷によるものがほとんどだそうです。

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