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 〜 アメリカパタゴニア本社の藤倉氏 〜 

(AFO)   ブリーザブルのウェーダーといえば、ゴアテックスが代表的な素材ですが、ほかにも同じ機能を持つ生地はあるのでしょうか?

(藤倉氏)   ゴアテックス以外にも、透湿性、通気性のある素材はいろいろありますが、 その防水性と透湿性のバランスから、ゴアテックスが一番とされています。 さらに、昔と違い、ゴアテックスにも、しなやかさと、耐久性が加わって使い易くなっているからです。 他の素材としては、パタゴニアのH20のコーティングや、ヨーロッパで開発されたシンパテックス、 日本で作られたゼラノッツなどがありますが、 防水性、ブリーザビリティにおいて、ゴアテックスをしのぐ数値は出していません。

(AFO)   ブリーザブルのウェーダーを着て、1時間トレッキングをし、 その後すぐに川に立ちこんだ場合、 皮膚の表面には汗が残っていると思われますが、水に浸かっている部分でも汗の湿気は、生地を通り抜けて外に出て行くのしょうか?

(藤倉氏)   ウェーダーの中にかいた汗は、水圧があるので、水中では外に出ることはありません。現在の技術では、中から水圧以上の空気圧を加える以外に、ないといえます。

(AFO)   一般的に、ウェーダーは一枚しか持っていない人が多いので、暑いときも、寒いときでも同じものを着ることになりますが、どうすれば中に着るもので、体温調整を上手にしていくのがいいでしょう。 皮膚の表面を、出来るだけ乾燥した状態にしておくのが、体調にも大きく関わってると思いますが、たとえばコットンのもの、 ウールやフリース素材のものでは大きく違いがでますか?

(藤倉氏)   ウェーダーの中を快適に保つには、アンダーウェアを選ぶことが大切です。ウールやコットンは保水性が高すぎて、いつも湿っている状態が続きます。寒いときは、身体が冷えてしまって危険です。化繊のアンダーウエアをお勧めしますが、例えば、パタゴニアのキャプリーンは、 とても優れていて、汗をかいても知らないうちに、ハイスピードで分散された水分が乾いて、いつも快適にいれます。

(AFO)   ブリーザブルのウェーダーの性能を、十分に、発揮させるための組み合わせは、どのようにすればいいのでしょうか?

(藤倉氏)   やはりいくら透湿性、通気性があるからといって、またアンダーウェアが優れているから、アンダーウェアをおおげさに着込むのは、かえって必要以上の汗をかくことになり、いくらブリーザブルな素材でも、追いつくことができません。 自分の行動力や範囲、それに天候、気温をしっかり考慮にいれて、バランスの良い重ね着こそ、快適なフィッシングのコツです。

(AFO)   もしフィッシング中に、フック、尖った枝や棘などで、ウェーダーに穴が開き、 すぐに車に戻れない距離にいる時など、染み込んでくる水は結構不安なものですが、その場で応急処置として、何かいいアイディアはありますか?

(藤倉氏)   ガムテープでは、すぐに剥がれてしまいますし、接着剤だと時間がかかったり、乾かさなければならなかったりします。結構使えるのが、板前さんなどが愛用してるぬれても貼れる絆創膏(薬局で買えます)か、やはり切り傷ようの水絆創膏です。役立ちます。

(AFO)   最近アメリカでは、紫外線の害が大きく取り沙汰されています。 特に川の中にいるアングラーには、影響が大きいため、フィッシングウェアーのメーカーが、最近特にUVカットを目的としたウェアーを出してきていますが、繊維の目がつまっていて紫外線の強い夏には、暑くて着れない気がしています。どのように、うまく取り入れていけばいいのでしょうか?

(藤倉氏)   UVカットの繊維を開発しているのは、何もフィッシング業界だけではなく、すでに子供服の業界であるとか、特にウォータースポーツの世界では、かなり完成度の高い物ができています。目が詰まれば結構UVカットになるわけですが、暑くて夏場はきれませんが、ウォータースポーツ用の物は薄くて涼しいです。パタゴニアのキャプリーンのシルクウェイトは、まさにそれです。



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